賃貸物件の入居審査とは?支払い能力の重要性や落ちやすい方の特徴を解説

賃貸物件の入居審査とは?支払い能力の重要性や落ちやすい方の特徴を解説

初めて賃貸物件を借りる際に、審査でどのような点を見られるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、賃貸物件の入居審査とはなにか、支払い能力の重要性や入居審査に落ちやすい方の特徴について解説します。
賃貸物件を検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

賃貸物件を借りる際の入居審査とは?

賃貸物件を借りる際の入居審査とは?

賃貸物件を借りる際、大家さんや管理会社は入居希望者が「この物件に住むのにふさわしいか」をチェックする入居審査があります。
賃貸物件は、大家さんの大切な資産であり、収入源です。
そのため、誰にでも簡単に貸すわけにはいきません。
もし家賃の支払いが遅れたり、トラブルを起こしたりする方が入居すると、大家さんに迷惑がかかります。
また、ほかの入居者が引っ越してしまい、結果として空き部屋が増えてしまう可能性もあります。
そこで、入居希望者が物件に住むのに適しているかを判断するために、入居審査がおこなわれるのです。
入居審査では、提出された書類だけでなく、不動産会社に来たときの態度や人柄も見られます。

審査は誰がおこなう?

審査は大体、大家さんや管理会社がおこないます。
家賃保証会社を使う場合は、その会社による審査もあるため、ご注意ください。

入居審査の基準とは?

入居審査の基準には全国的な統一性はありません。
大家さんによっては「家賃の支払いがきちんとできること」をもっとも重視する方もいれば、そのほかの要素を考慮する方もいます。
大家さんや不動産会社の考え方、ポリシーによって、審査の基準にはさまざまな差があります。
多くの大家さんや不動産会社が重要視する入居審査の主なポイントは、以下のとおりです。

●家賃の支払い能力:入居者が家賃を適時に支払う能力があるかどうかが評価される
●連帯保証人:万が一の家賃滞納時に備えて、信頼できる連帯保証人がいるか
●人物像:入居希望者の一般的な人となりや社会的な評判などが考慮される
●過去・現在の滞納の有無:以前に家賃やそのほかの支払いを滞納したことがあるかどうか
●職業:安定した職業に就いているかどうか


賃貸物件に申し込む際は、上記のポイントに気を付けましょう。

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賃貸物件の入居審査では支払い能力が重要!

賃貸物件の入居審査では支払い能力が重要!

賃貸物件の入居審査でとくに重要視されるのが、家賃の支払い能力です。
多くの大家さんは、賃貸物件を購入する際にローンを組んでおり、その返済を毎月の家賃収入に頼っています。
さらに、物件の管理組合に対して支払う定期的な費用もあります。
そのため、入居者が家賃を滞納すると、これらの支払いにも影響が出てしまうのです。
具体的には、以下のポイントをチェックされます。

安定した収入の有無

家賃は、一般的には月収の3分の1以内が適正です。
しかし、この割合はあくまでも目安であり、入居審査時には年収全体やボーナスを含めた収入が考慮されます。
家賃と収入のバランスがある程度偏っていたとしても、全体の収入状況が良ければ、審査を通過することも十分可能です。
収入の「安定性」とは、現在の収入状況だけでなく、勤続年数も重要視される要素です。
たとえ正社員や公務員であっても、勤続年数が短い、またはフリーターのように長期安定した雇用が見込めない場合は、審査に通りにくくなる傾向があります。

職業・勤務先

賃貸物件の入居審査では、申込者が現在働いている勤務先や職業もチェックされます。
とくに、大手企業や公務所に勤めている方は、安定性と信頼性が高いとみなされ、審査に有利です。
反対に、自営業やアルバイト、契約社員などは収入が減少するリスクがあるため、審査が厳しくなります。

連帯保証人

申込者が現在仕事を持っていても、将来的に予期せぬ事態で家賃を支払えなくなる可能性があります。
そのような場合に備えて、入居審査では「もし家賃を支払えなくなったときに、代わりに支払うことになる連帯保証人は誰か」という点も重要です。
理想的な連帯保証人は、申込者と親しい関係にある両親やその他の親族で、安定した収入のある方です。
ただし、両親が高齢で仕事をしていない場合や、年金生活で収入が限られている場合には、連帯保証人としての要件を満たさないこともあります。
そのような場合は、収入が安定している兄弟姉妹や、経済的に自立している子どもに連帯保証人をお願いすることを検討すると良いでしょう。

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賃貸物件で入居審査に落ちる方の特徴とは?

賃貸物件で入居審査に落ちる方の特徴とは?

入居審査が心配な方は、審査に落ちる方の特徴を事前に知っておくと対策できます。
入居審査に落ちる主な理由は、以下のとおりです。

①家賃滞納のリスクがある

安定した収入がない、または収入が低すぎると、家賃の支払いが困難になる可能性があるため、審査に落ちる方が多いです。
とくに、無職や収入が不安定な職業に就いている場合が該当します。
また、入居審査では、過去から現在にかけての家賃、クレジットカード、ローンなどの支払い記録についても確認されます。
たとえば、過去に家賃の支払いを滞納したことがあると、入居審査に落ちることが多いです。
このような支払い遅延の情報は信用情報機関に登録されるため、十分に注意が必要です。
信用情報機関に記録された支払い遅延などの情報は、一般に5年?10年程度で消去されます。
一時的な不注意による遅延であれば、大体5年程度で情報が消えますが、半年以上家賃を滞納したり、裁判に発展したりした場合は、消去までに10年程度かかる場合があります。
もし不安な点があれば、自分自身の信用情報を確認してみるのがおすすめです。
本人確認書類を提出し、約1,000円の手数料を支払うと、専門機関から自身の信用情報を入手することができます。

②借金がある

現在、借金がある場合も、家賃の支払い能力に不安があるため、入居審査に落ちやすいです。
入居審査では、クレジットカードや借金の過去の支払い履歴がしっかりとチェックされます。
過去に支払いの遅れがあった場合、いわゆる「ブラックリスト」に名前が載ってしまい、入居審査に影響を及ぼす可能性があります。
とくに、保証会社がクレジット関連の企業である場合、このような履歴に敏感な傾向があるため、ご注意ください。

③身なりが良くない

申し込みの際の人柄も入居審査の重要な部分を占めます。
威圧的な態度や横暴な話し方をする方、だらしない服装や極端に派手な服装をしている方は、将来的にトラブルを起こす恐れがあるとみなされることがあります。
派手な外見の方が問題を抱えているとは限りませんが、第一印象はとても大切です。
不動産会社や大家さんと接するときは、清潔感のある、落ち着いた服装で臨むと良いでしょう。

④その他の要素

職業や収入に問題がない場合でも、その他の要素で入居審査を通過できないことがあります。
たとえば、急いで入居したいという焦りがあると「何か問題があるのではないか」と疑われることがあります。
急ぐ理由がある場合は、その旨を不動産会社に正直に伝えると、誤解を避けられるでしょう。
未婚のカップルや友人同士の共同入居も、一部の大家さんには敬遠されがちです。
カップルや友人同士で家賃を分担している場合、関係が終わって一方が出て行った際に、残った方が家賃を全額負担できなくなるリスクを懸念するためです。
また、特定の住環境(例えば独身者が多いマンションなど)では、小さな子どもがいる家庭や、逆にファミリー向けの物件では独身者が入居しにくいことがあります。
騒音トラブルを避けるなど、住環境の調和を保つためです。

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まとめ

賃貸物件を契約する際は、大家さんや不動産会社が安心して物件を貸せる方なのかを判断するための入居審査があります。
とくに支払い能力が重要となり、安定した収入かどうかや職業などがチェックされます。
入居審査に落ちる方の特徴は、家賃滞納リスクや借金がある、身なりが良くないなどです。